リーガ・エスパニョーラの強豪バレンシアCFの強化部に所属するパブロ・ロドリゲス氏に聞く。
10日に来日したロドリゲス氏は、11日と12日に行われたJ1とJ2の試合を各1試合視察した。
率直な感想を聞くと、「やはりJ1の試合の方が質の高いサッカー、選手を見ることができました。
試合については欧州のようなフィジカルコンタクトや1対1の局面が少なく、ややアグレッシブさに欠ける印象を受けました。
日本代表選手の大半が欧州でプレーするのを差し引いて考えるとJリーグの競技レベルは悪くないと思います」と返ってきた。
「日本サッカーのこれからの進歩を考えた時には、Jリーグの試合におけるプレーインテンシティー(プレー強度)の向上と、
切り替えスピードのアップが欠かせないと考えているが、どう考えるか?」と聞いて見ると
ロドリゲス氏は、「わたし自身、日本サッカーに対して何かを進言したり、改善を求める立場にありません」
何よりもまず、プロリーグが発足してわずか20年で、ここまで立派なプロサッカーリーグとサッカー文化を構築している
日本という国に大きな驚きと敬意を持っています。
おそらく、激しさ、インテンシティーについても数年前よりも向上している部分ではないでしょうか。
ただし、Jリーグの試合は一見奇麗にパスが回っているようには見えるのですが、実際には自陣で安全にボールを回している時間帯が多く、
決定機は1本のロングパスや速攻、そして得点シーンは攻撃陣のメリットというより守備側のミスやデメリットから生まれていることが多い印象です」
Jリーグの試合で目立つ「緩いプレッシャー」と「甘い守備」は気になったようだ。取材では口にしなかったが、
試合観戦中は幾度となく「レント(遅い)」という単語を口にし、判断スピードの遅さから生じる攻守の切り替えやプレースピードの遅さを指摘していた。
Jリーグをより魅力的なプロサッカーリーグにするためには、ロドリゲス氏が指摘した要素のレベルアップは欠かせない。
喜べJリーガー、伸び代はまだまだいっぱいあるぞ。アマチュアのころの釜本や木村和、ラモスやカズが繋いできた日本サッカーを未来につないでくれ。、
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