●中学校での練習中、息子が脳に重度障害を負った 
   2004年、中学校3年生だった三男は、顧問から乱取りを受けていた。 
 全国大会で優勝経験のある顧問によって7分間ぶっ続けで投げ技をかけられ続けた。 
 回転技が原因で脳の静脈が切断し、二度の締め技で気を失った。 
 緊急手術を施したのち奇跡的に一命を取り留めたものの、脳に重い障害が残った。   
 日本スポーツ振興センターの記録が残る1983年度から現在まで、 
 中学校・高校の学校内における柔道事故によって、121人もの尊い命が奪われてきた。 
 こうしたことから、日本では長らく「柔道は格闘技だから事故が起こりやすい」 
 と言われてきた。 
 2015、2016年の2年間にも、学校で3人の中高生が柔道の部活動中に命を失っている。   
 昨年は、一般道場で小学生が柔道の練習中に頭を打ち急性硬膜下血腫となった 
 重大事故が2件報告されているという。 
 1人は小学4年生の男児で、1月にスポーツ少年団の練習で投げ込みを受けた。 
 命は取り留めたものの重症だった。 
 2人目は5年生男児。9月に、学校ではなく町道場の練習で頭を打って亡くなった。 
 ともに全柔連は明らかにしている。   
 ところが、海外では、柔道は危険なスポーツとして認識されていない。   
 小林さんが2010年に語学に堪能な友人らの協力を得て調べた結果、 
 フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、 
 イタリアなどすべての国が全世代で死亡者はゼロだった。
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