731部隊の実験

旧陸軍の人体実験については、731に限らない。
遠藤周作の海と毒薬で知られる九州帝大生体解剖などは代表例だが、「虹波」という薬剤のことを知っている人間が何人いるだろうか。
コレは写真の増感材として開発されたものであり、当時人体に投与すれば皮膚結核に効能があると言われた。
実際は、全く効果など無かったので有るが。
しかし、陸軍は、同じ感染症と言うだけで、国内の癩病を患う隔離患者に対して人体実験をおこなった。
結果は、言わずと知れた悲惨なものと成った。
敵国捕虜や反日分子を対象に外地の戦域で行った731の人体実験でさえ許される物ではないと言うに、
軍は、内地で何の罪も無い日本国民に対して人体実験を行ったのである。
結核と癩に病理的共通項が如何程有ると言うのであろうか? 科学的整合性などゼロで有る。

今般こうした事に全く目を瞑り、耳障りの良い戯言を流言する低俗な人間が増えていることに、危機感を抱くのは私だけでは無いだろう。

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