最初に日本列島にいたのは、アイヌなどを中心とする太平洋民族だ。
この種はヒマラヤから東に広がる広大な大地から太平洋沿岸地帯まで広く散在していた。
いわゆる海人族である。
次に日本列島に入ってきたのは南の南から来た、インドやマレー系の民族だ。
陸路を経ず、越南や華南地帯を横目に海からストレートにやってきた。
ここで初めて土着以外の文化が日本に入ってくる。
そうして融合が長い時間とともに過ぎてゆく。
その間、大陸では内陸の北方からモンゴル系が入ってくる。
肥沃な平地を突き進んで南北を一直線に配下に収め、環太平洋民族は沿岸地帯と山脈地帯に分断される。そのままやがて混血が進んでゆく。
越南以南からも交易などで自然と混血が進み、越南や華南は特有の混血種として新たな外貌へと変化してゆく。
モンゴロイドの刻印を大きく残したのっぺり顔に、東南アジアの黄褐色の肌、そして小柄な体に比較的小さな頭。
次に日本に入ってきたのはモンゴロイドである。
これは交易などで自然と混血が進んだが、一方的な民族浄化ではないため、港湾都市部から少量ずつDNAに加わった程度であった。
今、チベットと日本人にのみ多くみられる遺伝系統が共通しているのは、
そうして融和という形で独自のアイデンティティを残しながら外部を取り入れることができた日本と、
高山に逃れて外部との接触が限られていたチベットの地理的な特性があったためである。
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